バリアフリーとユニバーサルデザインの捉え方

こんにちは。日本ホスピタリティ・マネジメント学会事務局のブログ担当をしています、日本大学修士1年の岡本です。
毎週月曜日と金曜日20:00に更新しています当ブログですが、今回はバリアフリーとユニバーサルデザインをテーマにお話しいたします。

先日、雑貨屋さんに行ったところ”ユニバーサルデザイン”の文房具なるものを見ました。
ユニバーサルデザインの文房具とは左右どちらの手でも使えるはさみやホッチキス、より安全に使えるようになったがびょう等です。ユニバーサルデザインの意味は私は右利きなので困ったことはありませんが、左利きの友人から「左利きからするとはさみは使いにくい」ということを聞いたことがあります。通常はさみやカッターは比率の高い右利きに合わせて作っていることが多いため左利きの人からすれば不便に感じるようです。日本の左利きの比率は10%程度ですので、右利き用の商品ばかりが売られるのも無理はないですね。

このユニバーサルデザインですが、私はバリアフリーに似ているように感じました。バリアフリーとユニバーサルデザインにはどんな違いがあるのでしょうか。
一般にバリアフリーとは、日常生活や社会生活における物理的、心理的な障害や、情報に関わる障壁などを取り除いていくことをいうようです。文字通り障害(バリア)となるものを取り除く(フリー)ことです。一方でユニバーサルデザインとは、障害のある人の便利さ使いやすさという視点ではなく、障害の有無にかかわらず、すべての人にとって使いやすいようにはじめから意図してつくられた製品・情報・環境のデザインのことです。

同じように感じられる2つですが、段差のあるところに車いすでも通れるようにスロープを作るのが”バリアフリー”の考え方であり、初期段階からそもそも段差を作らないように設計するのが”ユニバーサルデザイン”の考え方です。
バリアフリーが障がいを持つ人と持たない人で心の隔たりを感じさせてしまう可能性がある一方で、ユニバーサルデザインはすべての人にとって利用できる自動ドアなど障がいを持つ人と持たない人の差がないように設計されています。
ここでユニバーサルデザインとはすべての人にとって使いやすいデザインと説明しましたが、広義には設計というデザイン性の意味だけでなく、食品や教育、色彩等といったものも含む場合があります。

食品のユニバーサルデザインとは噛む力が弱い高齢者や乳児でも食べやすい調理法です。また、教育のユニバーサルデザインとは教育を受ける学生の全員が理解のできる授業を提供するといった考え方です。このように設計や構造だけに関わらず、その心構えも範疇と捉えることもあります。私を含めバリアフリーやユニバーサルデザインの設計に携わることができる人は少ないかと思いますが、ユニバーサルデザインの精神を持つことは誰しもできることなのではないでしょうか。私も院生となり学生や同世代の友人だけでなく少し年齢の離れた方ともお話しする機会が増えました。自分の価値観にとらわれず、誰しもが心地よく感じられるように人と接するよう努めることが大切だと感じました。

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