学会の趣旨
私たちは21世紀に向けて、物質的のみならず精神的にも豊かで快適な社会の形成に努力していかなければなりません。
私たちは、その根底をなす理念を「ホスピタリティ」と考え、平成4年(1992年)8月に日本ホスピタリティ研究会(学会設立準備委員会)を発足しました。
平成8年(1996年)1月24日には日本ホスピタリティ学会を創立しましたが、その後平成9年(1997年)10月4日より「日本ホスピタリティ・マネジメント学会」へと発展させ、営利組織・非営利組織のマネジメントを視野に入れた学会活動を展開しております。
産業界においては、情報化に伴なう自動化、システム化が進展する中、あらためて人間のあり方が問われているとともに、国境を越えて同業種・異業種を問わず企業間の相互連携へと発展し、また地方行政においても、地域間の相互連携の推進が行なわれ、人間が生きるに値する新たな価値創造への動きが顕在化してきているところです。
本学会は、このような動向の研究を「ホスピタリティ」の研究と位置づけております。
日本ホスピタリティ・マネジメント学会(Japan Academic Society of Hospitality Management)では、「ホスピタリティ」の考え方を基軸にして、下記のマネジメント研究を行ない、社会・組織・個人の相互繁栄、産業の振興、地域の健全な発展に寄与することを目的としています。
(1)地域産業、地域行政、情報通信、レジャー・観光、医療・介護、社会福祉、環境、教育文化等の営利・非営利の分野において、関係者間の相互交流、相互連携を重視する「ホスピタリティ」の視点からマネジメントの研究を行なう。
(2)組織関係者相互の力を活かし合う快適な環境を整備し、社会が評価する新たなる価値を創造するマネジメントの研究を行なう。
(3)組織関係者が相互関係を築き、相互作用を促進し、相互補完を行なって、プラスの相乗効果 を生み出すマネジメントの研究を行う。
本学会では、「ホスピタリティ」をマネジメントする視点に立って、「ホスピタリティ・マネジメント」に関する全国大会、コンベンション、研究会、フォーラム、シンポジウム等の開催、学会誌や学会報の刊行などを通じて、学術的進歩に貢献するとともに、広くホスピタリティ・マネジメントの普及・啓発活動を推進しています。
今後は、さらに学術的な研究の場を整えて、さまざまな分野の方々が相互に交流し啓発し合える環境を整備して参りたいと考えております。